至誠通天

誰もが自分の持つ個性を活かして活躍できる環境づくりをお手伝いする組織経営のコンサルティングを行っています。そのために必要と感じた「心のあり方」「組織経営」やすばらしい企業を紹介していきます。

褒める

日本人は空気を読む感覚が優れている人種と言われますね。

 

文脈を読んで気配りができる。「おもてなし」はその典型で、いちいち言わなくても相手の気持ちを汲んで先回りをした行動が相手に感動を伝えます。

最近はやりの「忖度」という言葉も相手の気持ちを慮る意味ですが、行き過ぎて悪い意味として使われています。

 

そんな文化ですので、日本人は自分の思いを上手に表現できる人が少なく、また相手に対するリアクションが少ない傾向があります。仮説ではありますが、現代は更に情報が溢れすぎている状況も相まって、ひとつひとつの物事に対する感度が薄くなってきているのではと思います。

 

その結果のひとつとして一人一人の孤独感が強くなります。そして人に貢献できるという場面が減るため、自分自身を様々な意味で肯定できる実感をもてない人が増えているのでは思います。自己肯定感というやつです。これが低いと自分自身を否定する時間が増え、自分自身に対して無力感を感じたり、マイナス面に意識が行きやすい傾向が強くなります。

 

では自己肯定感をあげるにはどうすればいいか?・・・ずばり「褒める」です。

まずは自分自身を褒める。肯定感が低いときは何事も足らないことに対して意識が集中している時間が多くなっています。その時間を減らすためにはプラスを考えること、充足できていることに意識を向ける必要があります。

 

ちょっとしたことでいいんです。

「世界にたった一人しかいない自分が存在していることで素晴らしい。」

「TVドラマをみて泣いたり、笑ったりする感性をもっている自分は素晴らしい」

「趣味に没頭すると時間を忘れてしまう自分は素晴らしい」

 

実際にこう考えられる意識を持っているだけでも本当に素晴らしい事だと思います。

そして余裕があるならば、自分の近くの人に対してちょっと褒めポイントを見つけて口に出して褒めてあげてください。それだけで相手の自己肯定感はあがります。

 

そして、そんなポイントを見つけて相手に伝えられるあなたはもっと素晴らしい。という素敵なおまけもついてきます。相手にしてあげたつもりが自分に返ってくる。

 

シンプルですが「褒める」パワーは素晴らしいですね。