彼も一時なり、これも一時なり
このブログタイトル(至誠通天:至誠天に通ず - 至誠通天)もこの孟子の言葉をベースにしています。
今回のタイトルについて直訳すると
「あの時はあの時、今は今」ですが、もう少し言うと
「時勢は常に変化するが、世の中の道理は不変である」という意味になります。
私たちが生きているこの時代は情報化社会で、一見変化にあふれている時代のように見えます。一方、世の中(=社会)というのは人間の意思から生まれているものです。利便性という点では常に進歩がありますが、それによって人間の能力や潜在的な考え方が変わることはありません。喜怒哀楽の感情が進化して変容するなんてないですからね。
だから、私たちが歴史上の先人から学ぶことはとても意味があることだと思います。
組織を構成する人についても昔から根本の性質は変ってはいないけれど、人は経験から物の見方を形成する生き物ですので、環境変化を加味した本人の経験により価値観が時代時代によって偏ってくるのだと思います。
私たちは、もっともっと「人」というものについて、「~世代」という言い方をして考え方が理解できないとくくるのではなく、普遍的な部分を理解する努力が必要で、それを知ることがどの企業も悩んでいる組織の力を強くするコミュニケーション力UPにつながっていくといえますね。