至誠通天

誰もが自分の持つ個性を活かして活躍できる環境づくりをお手伝いする組織経営のコンサルティングを行っています。そのために必要と感じた「心のあり方」「組織経営」やすばらしい企業を紹介していきます。

事実と認識

事実と認識

言い換えると頭と心と考えることがあります。

 

例えば先日私は買い物に出かけたのですが、駅の改札で忘れものに気づいて

家に戻ることがありました。

当然、乗ろうとしていた電車に乗り遅れ、時間をロスします。

「あーやっちゃった、まただ、ショック・・・」

というのがよくやる私のパターン(泣)

 

忘れ物をして家に帰らなければならないのは事実(=頭で理解すること)です。

一方で、そこで時間ロスを悔んだり、ショックだと思うのは認識(=その時心の

状態)です。

 

事実は変わらないものですが、認識つまり捉え方はひとそれぞれ。

あるいは環境(時間に余裕があるのか、ないのか)で変わってきます。

つまり事実にどんな思いを乗せるかで捉え方がまったく変わってくるという

ことです。

 

東洋思想で言う「空(くう)」です。

「空」とはそのもの自体に何の意味づけのない状態です。

つまり事実というのは、そこに存在、発生しただけのことで、それ自体には

何の意味も持ちません。

これに見る人の価値観や意思が入るので、意味づけがなされ、良いとか悪いとかの

判断がつくわけです。この意味づけの価値観を色(しき)と言います。

であれば見方さえ変えることが出来れば、究極どんな事実も何かしら自分にとって

意味のあることと捉えることができます(良い意味で)。

 

先日のこのケース、一瞬上記のような感情が湧いたのですが、

「まぁいいか、その分駅のホームで本を読む時間を捻出できた!」と捉えることに

しました。時間に余裕があったというのもありますが。。。

結局、思い通りにならなかった事実は変わらず、それに負の感情を乗せ続けることが

本当に意味のあることかを考えた時に、早めに切り替えて今をどう過ごすかに意識を

向けた方がいいやと思ったわけです。

 

あ、でも人間ですから沸き立つ感情は無視しちゃいけません。

私の通っている私塾の先生は、その感情を飽きるまで味わいきりなさいと言います。

自分にめちゃくちゃダメ出しをしてから、飽きたらもういいやと考える事。

開き直りともいうかもしれません。

 

沸き立つ感情の原因は執着が大きな要素なのですが、その話はまた今度にでも。