至誠通天

誰もが自分の持つ個性を活かして活躍できる環境づくりをお手伝いする組織経営のコンサルティングを行っています。そのために必要と感じた「心のあり方」「組織経営」やすばらしい企業を紹介していきます。

困っている人へのアドバイス

仕事で行き詰っている同僚や部下、他社に勤務する友人から悩みを聞くケース、時々ありますよね。はたまたプライベートの相談もあるかもしません。

 

こんな時にはついつい自分の経験則から相談者にアドバイスをしてしまいがちです。

 

ただ、相談者としては自分の考えに合わないアドバイスをされたり、わかったようなアドバイスをされるとストレスが溜まってしまうため、相談者のことをよほど理解していないとお互いに不満の残るアプローチと言えます。

 

心理学的には相談事をされた時には、アドバイスをしない方が良いという見方があります。聞き役に徹し、本人に自分から出たアウトプットの中から本当に望んでいることを整理してもらう方法です。

 

このひとつの方法としてコーチングがあります。コーチングは相談者に気付きを与えるような質問を重ね、最終的に本人からのネクストアクションを導き出す手法ですので、本人の納得感をもった回答が出てきます。

 

人間は自己コントロール感があればあるほど快感を得やすい生き物ですので、相談されてもコーチングとはいかないまでも聞き役となることで、悩みを吐きだした相談者は案外気持ちがすっきりすることが多いということですね。

覚悟

今さらながら「ワンピース」を読み始めています。

まだ8巻までしか購入できていません。が、噛みしめながら繰り返し何度も読んでます。

 

この辺ってまだルフィが海賊として航海し始めなんで、仲間も揃ってないし、知名度もなくて、現代で言うと起業したてと一緒なんですよね。このブログも一緒です(^ ^;

私も7月から起業するので、それに近い心構えをルフィやその仲間たちから学んでいます。その中で8巻で登場するギンのセリフを今日はご紹介。(敵キャラかーい!ってのは悪しからず)

 

覚悟きめりゃあ 敵が怖ェだの てめェが傷つかねェ方法だの 

 くだらねェこと考えなくて済むことを その人に教えてもらったよ・・・」

 

肚をくくって立ち向かうことを本気で決めれば、「もし失敗したら。。。」「うまくいかなかったら。。。」なんて余計なことをやる前から考える必要がないという深い言葉として捉えました。

 

頭でシミュレーションしすぎてなかなか行動できない時には、この言葉を心の引き出しから出してマイナス暗示や周りの声をやっつけていきたいと思います。

心理的安全性

心理的安全性」、google社の報告ですごく有名になった組織活性化の考え方です。

ひとことで言えば、自分が何を言っても良い意味でスルーされないチームは最大限のパフォーマンスを発揮できるという見方です。(優秀な人がチームを組んで仕事するよりもです。)

 

私は今までに会社勤めが8社(!)ありますが、残念ながらこれを感じられた会社はありませんでした(泣)これ言ったらどんな反応が返ってくるかな?キレられないかな?嫌われないかな?アホと思われないかな?・・・。

やっぱり場の空気を見ながら発言をしていく(またはしない)わけです。今話題の日大アメフト部の話にも通じるところが多分にありますね。

 

でも働いている会社がどんな発言でも受け止めてくれる環境だとしたら・・・やっぱり気分よく仕事に取り組めそうなのは容易に想像つきますよね。

 

だから人事制度や評価ルールなどいかにも会社らしいモノを作り込む前に、それらが受け入れられるためのフラットな関係作りが重要だと強く思っています。

フィードバック

人として事業として、自分に見えていること以外のことを他者からフィードバックしてもらうことはスキルUPや事業成長にとって重要なことです。

 

有名なのは「ジョハリの窓」。自分自身に対する自分と周りの理解を以下の4つに分類しているものです。

①自分と周りの見方が一致している窓

②自分は認識しているけど、周りは気づいていない窓

③周りは認識しているけど、自分は気づいていない窓

④自分も周りも認識していない窓

 

フィードバックは③に当たり、これを①の窓に持っていけると良いわけですが、実際に真摯に受け取れるかが大事です。

 

私も、特に感情的なフィードバックは自分が責められているとかプライドが許さないと感じてしまうことがあり、素直に受け取れないことが多々あります。

 

でも長い目で見れば自分の可能性を広げる大きなヒントですので、一時的な感情はおいて冷静に受け止める器量も必要ですね。これは企業もまったく一緒だと思います。

認知的不協和

心理学の用語で「認知的不協和」という言葉があります。

自分が行った行動に対して不快感を感じる結果になってしまった際に、その行動を正当化してつじつま合わせをすることです。

 

一方で成功するマインドセットを持っている人は、それが受け入れがたい結果であっても成功につながる貴重な経験と捉える思考性が強いと良く聞きます。

 

不快を避けたいのは人の性ではありますが、マイナスから逃れるために脚色をするのか、未来のプラスを見据えて感情を含めたありのままを受け入れるのか、選択するのはいつも自分自身ですね。

行き詰り

個人的な話ですが、今勤務している企業で、社長不在の際に朝礼での一言を代行して行っています。

 

私は心のあり方が整っていれば、成長曲線に素直にのれていくという考え方なので、

大抵話すテーマはそっち系の話が多いです。

そんな中、今日は以下のような「行き詰り」の話をしました。

 

「人生や仕事に行き詰ったと思った時、行き詰っているのは、あなたの古い固定観念

価値観、行動の仕方を無理やり押し通そうとしているからである。」

 

コンサルタント福島正伸さんが話されていた言葉だそうです。

 

行き詰っているその多くの原因は、過去の経験ややり方に頼っている自分自身にあり、

その考えや見方を改めないといつまで経っても停滞した状態になってしまいます

 

年や経験を重ねてもなお、高みへ行くためには、例え失敗や苦労をしても、どんどん

チャレンジをし、素直に新しい考え方ややり方に適応することが必要です。

 

日々変わり続ける世界で成果を出していくために、常に頭の片隅においておきたい

考え方です。

 

大きな努力で小さな成果を

タイトルは前回もご紹介した鍵山秀三郎さんの言葉です。

 

人は払った努力に対して功を焦りやすいものです。私は特にそうです。

これだけやったのだから、何かしらの成果がないと今までの努力が無駄になる。。。

年齢を重ね、経験を重ねた今の方がもしかすると昔よりのその意識が強いことに

最近気づきました。

 

完全なるエゴです。

何のためにと考えたときに、それが例えば自分が認められるためという内向きの

意識になっている時には、絶対的な見返りを求めています。

だから見返りを得られなかった時には、その期待が裏切られたと感じて卑屈になる、

あるいは勝手に自信を失う、自分を正当化しようとするなど、マイナスのエネルギーを

発電してしまうものです。

 

最近、少しずついろいろな方のお話やあり方について記された著書を読み、

(自分も含めた)みんなのためという意識を持ち、行動できているときは、

いらぬマイナスエネルギーが発生しないことを感じています。

 

目的がみんなのためだから、うまくいかなくても、自分を責めたり、結果に対して

感情的になったりする必要がありません。例え誰かと意見が対立しても、そういう意見

も確かにあるなという、ものの見方にも余裕が出ます。

 

つまり我ではなく周りに意識を向けることが、日々満たされる一つの条件なんですね。

最近、聞いた話で「我」という漢字についてなるほど!という解釈がありました。

「我」という漢字、分解すると「手」に「戈(ほこ)」を持っている様を表していま

す。これは周りに対して戈で威嚇する、敵対して誰も近づけさせないぞという

意味合いになると。

 

些細なことであっても自分一人のためでなく、皆のため、世界のためのいう

心のあり方の積み重ねが、より大きな物事を成し遂げるための一番の近道と感じる

今日この頃です。